米議員「中国政府はマルクス・レーニン思想で国民を迫害している」

法輪功が中国政府による残虐な弾圧を受けてから今月で12年になる。迫害を制止する輪はいま、世界中に広がっている。14日、ワシントンDC米国会議事堂前で、「法輪功への迫害停止」を呼びかける集会が開かれ、多くの米議員や人権団体が参加した。米VOAが伝えた。

 カリフォルニア州のダナ・ローラバッカー下院議員は、法輪功が中国人の伝統的な世界観を表しているのに対し、中国共産党はマルクスやレーニンの西洋思想の産物に過ぎないと指摘し、その思想下で形成された暴政と非正義を批判した。中国人の未来は100年前にヨーロッパから採用した思想で決めるのではなく、中国人自身に委ねるべきだと同議員は強調した。

 米国際宗教自由委員会(USCIRF)のスコット・フリプセ副理事長は、「心の啓発、座禅と健康を求める平和的な人々を、殺害、拷問、監禁する国はどこにあるのでしょうか?中国は決して責任を担える強権国家ではありません。まさに温家宝首相が言った、自信のない国であります」と国民を信頼して国民に自信をもたせるよう、中国政府に呼びかけた。

 フリプセ氏は、米中関係はもはや貿易談話だけに止まらない。人権問題も主要議題として提起しなければならない、と主張。米政府のみならず、貿易代表、軍事代表、婦人連合代表らにも中国政府に人権問題を重視するよう呼び掛けるべきだと訴えた。

 集会では、メリーランド州、コロラド州などの下院議員らも相次いで、中国政府に対して法輪功への弾圧を抗議する声明を発表した。

 

 (翻訳編集・余靜)
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