大根を無料提供した「大根アニキ」 今度はサツマイモで大もうけ

【大紀元日本12月8日】「タダで大根、差しあげます」と呼びかけたところ、他の野菜まで無断で持ち去られてしまったという珍談で有名になった「大根アニキ」こと、河南省の農民・韓紅剛さん。一躍時の人となった韓さんだが、今度はサツマイモは飛ぶように売れ出し、地獄から天国へと境遇が一変した。

韓さんは、今年は大根が豊作で卸値が

ひどく荒らされ無残な姿になった韓さんの畑(信息時報よりスクリーンショット)

無料同然であるため、未収穫の大根300トンを全部無料で市民に提供すると決めた。地元メディアがこのことを報道してから、2日間で韓さんの畑に3万人の市民が押し寄せた。結局、大根が全部採られただけではなく、隣接する畑にあった他の野菜も大量に盗まれ、畑もひどく荒らされて無残な姿になり、韓さんは数万元(1元は約12円)の高額の損失を蒙ったという。

それにも拘らず、韓さんは中国版ツイッター「微博」で、無料で大根を提供した行動に後悔していないと語り、今後も依然として続けると書き込んだ。その言葉に多くのネットユーザーが感銘し、大根アニキとニックネームがつけられた韓さんのフォロワー(支持者)はわずか数日間で6千人以上に達した。

中国紙「南方都市報」の4日の関連報道によると、3日から、熱心な市民とメディアの手引きで、省内鄭州市のボランティアたちは大根アニキの代わりに露店を開設し、彼が育てた野菜を売り始めた。事の経緯を知る市民らが大勢集まり長蛇の列を作って野菜を買い求めた。売れ行きは好調だ。

3日の午後4時過ぎに、ピーマンとサツマイモを満載したトラックが住宅団地に入ると、大根アニキが降りてきた。慣れた手つきで野菜を並べながら、「午前中は約15トンもあったサツマイモが全部売れた。こんなに飛ぶように売れるなんて考えてもいなかった」と嬉しそうに語った。

そればかりか、韓さんはある企業経営者から20万元分ものサツマイモの販売契約も結んだという。「まだ100トンは畑に埋まったままだ。もうすぐ雪が降るから早く掘り出さないと」。大根アニキは急いでトラックを動かし始めた。

(翻訳編集・叶子)
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