賃上げ求めて四川省で万人デモ 「烏坎デモが指針」

【大紀元日本1月6日】新年早々、四川省で大規模な抗議デモが発生した。同省省都・成都市にある国有企業・攀鋼集団傘下にある「成都バナジウム鋼公司」の労働者1万人が4日、賃上げを求めてストライキに突入。先日、同地区で声を上げた国有企業「川化集団」の労働者に追随する行動だ。

ストライキに入った労働者のうち約5千人が、工場区から高速道路の入り口までデモ行進を行った。これに対して、約千人の武装警察が出動し、唐辛子水の発射などで強制的にデモ隊を解散させた。もみ合いの中で、少なくとも3人が負傷し、5人が連行されたと参加者の袁さんは証言する。

解散した従業員らは工場に戻り、長期戦に備えてお金を出し合ってテントと食べ物を購入したという。

成都バナジウム鋼では長年にわたって賃金が低く抑えられてきた。従業員の話によると、同工場の平均賃金は1200元(約1万4600円)程度で、多くの人は仕事以外にアルバイトもしなければ生計がなりたたない。一方では、「幹部たちが飲むお酒1本の値段はわれわれの1ヶ月の収入の半分を超える」と従業員の張さんは憤慨する。

同地区では、昨年30日、国有化学工業企業「川化集団」の労働者2千人が抗議デモを行い、月400元(約4800円)の賃上げと年末手当3000元(約3万6000円)を勝ち取っている。

烏坎村の抗議デモが指針だ。川化も待遇の改善をつかみ取った。われわれも沈黙し続けてはいられない」と、張さんは皆の声を代弁した。

 (記者・唐明/翻訳編集・張凛音) 
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