指導部の情報攻防戦が激化 重慶事件が背景に

【大紀元日本3月30日】薄熙来氏が失脚した15日後の数日間、国内最大の検索サイト百度(Baidu)では、今までタブーとなっていた「転法輪」(法輪功の書物)、「六四事件(天安門事件)」、「趙紫陽」、「神韻芸術団」、「臓器狩り」などのキーワードが次々と解禁され、また、国内から直接アクセスができなかった中国語大紀元ウェブサイトも一時的にアクセス可能となった。これらはいずれも江沢民陣営の急所であり、その解禁は江派の敗勢を物語ると専門家は見ていた。

一方、23日までに、薄煕来氏や周永康氏に関する不利な情報がインターネット上で飛び交っていたが、それ以降はマイナス情報が一気に減っている。熾烈な権力闘争を背景に、双方は情報攻防戦を展開している様子が窺える。

また、その頃からマイクロブログ「新浪微博」では政治局常務委員メンバーの胡錦涛、周永康、賈慶林や薄熙来汪洋、江沢民などの重慶事件関連の人物の名前が検索不能になっている。

ただ、ネットユーザーはネット封鎖を避けるため、数々の「暗号」も作り出している。周永康の「康」を取り、「康師傅」(国内有名なインスタントラーメンのブランド)と呼び、薄熙来を「不厚」(薄い=厚くない)などと名付けている。人々はこうした情報発信源を「民間通信社」と揶揄している。

 (翻訳編集・牛彬)
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