北京に「砂ぼこりの雨」 大気汚染度が急上昇

【大紀元日本4月4日】北京では3月30日、強風に巻き上げられた砂ぼこりが雨のように降り、車両や道路などに分厚く積る現象が起きた。国内メディア各社が伝えた。

3月29日から吹き荒れた強風は30日の夜になってピタリと止まり、地面から巻き上げられた砂ぼこりが今度は空から降り注いだ。建物や車はすべて砂に覆われ、外に立っているだけでも、袖や肩に細かい砂ぼこりがかかるという。地面には足跡が残るほど分厚く積もっていた。

空気中に浮遊する10マイクロメートル以下の微粒子(PM10)の濃度も午後10時から急上昇した。北京市郊外にある順義区では、一桁だった数値が夜11時に800ポイントに上昇し、海淀区では、市内で最高の1千ポイントを記録した。「重度汚染」の上限とされる500ポイントは市内の広い範囲で観測されていた。

一方、先月末から中国の西北地区では砂嵐も発生している。3月29日に新疆、内モンゴルで発生した砂嵐は東へ移動し、同日夜に吉林省に到達していた。一部の地区では視界が1千メートル以下になっていたという。なお、北京で発生した砂ぼこりはこういった砂嵐によるものではないと中国気象局は発表している。

(翻訳編集・楊雪)
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