「共産党についての九つの論評」解禁 百度で閲覧可能に

【大紀元日本5月14日】京公安局公共情報ネット安全監察部門は8日に、ホームページの閲覧によく使われるhttpプロキシ・サーバで、特に8080ポート及び8000ポートを閉鎖するよう、全国の各機関に通知した。それと同時に、有名人らのマイクロブログが相次ぎ閉鎖された。一連の動きを受けて、国内のネットユーザから、海外のウェブサイトを閲覧できなくなると懸念する声が上がった。

これに対して、中国のインターネット規制を突破するソフトウェア・自由の門(FreeGate)を開発した動態網絡技術公司の総裁・夏比爾氏は、当局の措置は国内ネットユーザが自由の門や無境界サーフ(Ultra Surf)など検閲突破ソフトの利用には何ら影響はないと話した。その理由とは、これらのソフトは大陸のプロキシ・サーバを利用していないからだとしている。

一方、検索エンジン・百度で9日、大紀元の社説で、中国共産党について解説された『共産党についての九つの論評』の第4章のタイトルにあたる「共産党反宇宙的力量」(共産党は宇宙に反する)を入力し検索すると、同署の関連文章及び映像が閲覧できるようになったという。

専門家によると、中国当局はネット規制をしながら、敏感用語と指定された内容を解禁したことは、現在の不安定な政治情勢を反映していると指摘する。「九評」が解禁されたことは、胡温両氏が江沢民派に対して優勢を占めていることがうかがえる。

(翻訳編集・余靜)
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大紀元時報が16年前に出版した社説『九評共産党』は今も、読者に支持されている。中共ウイルス(新型コロナウイルス)を発端に高まる世界の反共ブームで同書は再び注目されるようになった。
5000年来、中華民族は黄河と長江が育んだこの地に生まれ、生活し、数十の王朝を経て、輝かしい文明を築き上げてきた。その間、栄枯盛衰を繰り返しながら、怒涛の如き壮大なる、感動の絵巻を展開してきた。
「説文解字」によると、「党」という字は、即ち「尚(なお)黒(くろ)」の二文字からなる。「党」、「党人」など、中国語の.中では貶す意味がある。孔子曰く「君子は矜(きょう)にして争わず、群して、党せず」。「論語」の注解よると、党とはお互いの悪と不正を隠し合うものである。中国の歴史の中にある小さな政治集団は、「朋党」とよく呼ばれるが、中国伝統文化の中では、良くない概念であり、徒党を組んだ悪い仲間という意味である。「党を結び」というと、「私利を営む」ことが連想される。