法輪大法20周年 米国ニューヨークで交流会開催 石原都知事も祝辞

【大紀元日本5月15日】20年前の1992年5月13日。今や世界中に伝播した中国伝統気功法・法輪功はこの日、中国東北地方の長春で静かに伝え出された。中共による迫害が続く中、法輪功は今年、伝授20周年という節目を迎えた。この日は「法輪大法デー」と定められ、毎年、米国ニューヨークで「法輪大法修煉体験交流会」が開催される。創始者の李洪志氏も出席し、法を講じた。またこれに合わせて、カナダのハーパー首相、日本の石原慎太郎東京都知事から祝辞が届けられた。

「すべての生命は選択に迫られている」

法を講じた李洪志氏(馬有志/大紀元)

会場を埋め尽くした7000人の参加者を前に、李氏は一時間ほど法を説いた。その中で「中国共産党は世のいかなる普遍価値とも対立するもので、学習者はすでに迫害を乗り越えてきた」と述べた。また、現在急激に変化する情勢について「邪悪の要素がすでに少なくなり、正義なる人は声を上げるようになる」と話した。

李氏は、法輪功学習者は政治に参与しないことを再び強調し、「すべての生命はこの時期に選択を迫られている。同時に自らのために未来を切り開いている」という言葉をもって講話を終えた。

持病が治った学習者の悟り「人のために考えるようになりたい」

交流会では十数人の学習者が体験を発表した。昨年、中国からアメリカにやってきた彭さんは2008年に修煉を始め、すぐに酒、タバコとギャンブルを断った。また、持病が治り、妻との不仲も解消された。夫の変化を目のあたりにした妻も2010年に修煉者の一員になったという。

ニューヨーク在住のアメリカ人チャーボさんは先天性心臓病を患い、法輪功の書籍『転法輪』を読んでいるうちに、いつの間にか痛みがなくなったという不思議な体験を紹介した。さらに、神韻芸術団のアーティストを見て「彼らはいつも相手のことを考えている。心から喜びがあふれ出ている姿に感動した」と言い、「自分も人のために考えるようになりたい」と口にした。

多くの学習者も彭さんやチャーボさんのように、法輪功の修煉を通じて心身両面の健康と家族の円満を手にした。法輪功はまさに清流のように、人々の心を洗い、新しい世界観を与えてきた。弾圧されるまでは、中国国内で1億人が学んでいたと言われている。

しかし、1999年7月、中国本土で理不尽な弾圧に遭い、学習者らが中共による迫害の真相を伝え、止めるよう呼びかけてきた。近年、世界中で大規模な「平和運動」が巻き起こりつつある。今回の交流会では、これらの真相を伝える際の体験も発表された。

マカオから来た林さんは長年、警察官や法曹界に真相を伝え続けてきたという。2001年に立ち上げた真相を伝える拠点は今も続いており、「一日で最多180人に中国共産党の関連組織から脱退させた。修煉を始めた警察官もいるほどだった」と発表した。

世界各地からのお祝いの言葉

法輪功伝授20周年に際して、アメリカ、カナダ、そして日本からもお祝いの言葉が届いた。7年連続でメッセージを寄せているカナダのハーバー首相は「法輪大法伝授20周年を祝う活動は多文化共生を推進してきたわが国のすばらしい成果である。修煉と伝統文化を分かち合う機会を提供したカナダ法輪大法学会に賞賛の言葉を捧げたい」と綴った。

このたび、初めて石原都知事より祝辞が贈られた。

日本では、石原慎太郎・東京都知事がNPO法人日本法輪大法学会へ祝辞を贈り、世界法輪大法デーを祝賀するとともに、中国国内ではいまだに法輪功が迫害されている現状に鑑み「一刻も早く人権の確立を願う」というメッセージを寄せた。

祝辞の全文は、以下の通り。

「法輪大法デー祝辞。法輪大法デー20周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。中国に言論の自由をはじめとする基本的人権が一刻も早く確立されることを願っております。本日お集まりの皆様のご活躍とご健勝をお祈りいたします。東京都知事、石原慎太郎」

NPO法人日本法輪大法学会は、2004年8月27日に東京都でNPO法人として認可された。

あとを絶たない中共関連組織からの離脱者

2004年に弊紙が発表した社説「共産党についての九つの論評」は大きな反響を呼び、中国人の社会道徳低下の元凶となっている中共関連組織「中国共産党、中国共産主義青年団、中国青年先鋒隊」からの離脱(三退)運動が盛んになった。同組織からの離脱を表明する中国国民はあとを絶たず、全世界脱党支援センターの統計によると、現時点で1億1600万人を超えているという。

(高遠)
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