上海の右脳開発コース 10日間で130万円 裏切られる親の期待

【大紀元日本9月8日】「20秒で本を一冊読み終え、手で触るだけでトランプのカードが読み取れる」。このようなキャッチフレーズの「勝利をもたらす右脳開発コース」がこの夏、上海に現れた。10日間のコースの費用は10.9万元(約130万円)。全国から7ー17歳の子供30人が集まった。

しかし、親の期待も高額の講習代も裏切られているようだ。地元紙・東方早報によれば、コース終了後に我が子が「特別技能」を身につけていないと親の苦情が続出。また、一部の子供は親の期待に応えるよう「技能鑑定」においてのカンニングも発覚。そしてついに先月末、少なくとも6人の親が同コースを詐欺で訴えた。

一方、同コースの教師は、彼らが提供するコースで右脳を鍛えた後、目を使わなくても、ページをめくる音やにおい、額でトランプや文字を識別する事ができると主張。地元から参加した9歳の男の子の母親は「うちの子の数学の成績が学級8番から1番になった」とコースの成果を称える。

高額の講習代を支払った親の職業は社長、弁護士、エンジニアなど。自分の子供に、競争の激しい中国の教育システムに勝ち残ってほしいという切実な思いが法外な講習代に詰まっている。

(翻訳・池葉、編集・張凛音)

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