「ウクライナ紛争は終結に向かっている」 プーチン大統領見解示す

2026/05/10
更新: 2026/05/10

ロシアのプーチン大統領は、4年以上にわたる直接戦闘を経て、ロシアとウクライナの紛争が終結する可能性があるとの新たな楽観論を示した。

第二次世界大戦の終結を記念する戦勝記念日の祝典が行われた5月9日、モスクワでプーチン氏は記者団に対し、「終結に向かっていると思うが、依然として重大な事案であることに変わりはない」と語った。

その前日、トランプ米大統領は、ロシアとウクライナが交換条件としてそれぞれ1千人の捕虜を解放し、5月9日から11日までの3日間の停戦を実施すると発表していた。

軍事パレードの見送り

戦勝記念日の祝典期間中、双方は戦闘を一時停止することに合意したが、モスクワでの祝典では例年見られる軍用車両のパレードは行われなかった。プーチン氏は、軍はウクライナとの戦争に集中する必要があると述べた。

プーチン氏は土曜日に記者団に対し、「祝賀行事は間違いなく開催すると決めていたが、軍装備品のデモンストレーションは行わないことにした。それは安全上の理由だけでなく、何よりも、特別軍事作戦の一環として敵の最後の火種(最後のあがき)に軍が注意を集中させなければならないからだ」と説明した。

短期停戦を発表した際、トランプ氏もまた、戦争が間もなく終結することへの期待を表明した。

5月8日、米大統領はTruth Socialに「第二次世界大戦以来最大となるこの大規模な紛争を終わらせるための会談は継続されており、我々は日々、終結に近づいている」と投稿した。

領土を巡る交渉の現状

ロシア軍は現在、2014年以前のウクライナ領土の約20%を支配しているが、東部ドンバス地方全域の支配を確立するには至っていない。

最近の交渉において、モスクワはキーウに対し、ドネツク州のドンバス地方でウクライナが保持している残りの地域の支配権を放棄するよう求めた。キーウ側はこの領土の放棄を拒否している。

2月18日にジュネーブで行われた交渉は、ウクライナのゼレンスキー大統領が「ロシア側が意図的に進展を阻もうとしている」と非難したことで、突然終了した。

土曜日の記者会見で、プーチン氏は進行中の紛争における西側諸国のウクライナ支援に対する非難を改めて表明した。

欧州の指導者らと対話する意思があるか問われると、プーチン氏は1998年から2005年まで首相を務めたドイツのゲアハルト・シュレーダー元首相との対話を望むと述べた。

シュレーダー氏は首相在任中、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム」を推進していた。同氏は退任後も長年にわたりプーチン氏と親密な関係を保っている。

軍事と外交問題を専門とするエポックタイムズの記者