悪の報い

【大紀元日本9月27日】「どんなことであれ、自分のしたことには報いがある」。これは古代から伝えられてきた天の理です。に染まり神仏を疑うことは、何と愚かなことでしょう。すべては自分に返ってくるのです。

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聡明で有能だった焦俊明(ショウ・シュンメイ)は若くして官僚になったが、いつまで経っても昇進できなかった。彼は自らの耐え難い人生や、努力を認めない天の不公平さに愚痴をこぼし、挙げ句の果てには自分の運命について天に疑問を呈する上奏文まで書く始末だった。

その日の夕暮れのこと、文字が書かれた白絹が、突然空から彼の香炉の上に舞い落ちてきた。よく見てみると、それは天の文字で書かれており、彼には理解できなかった。

修練者だった焦俊明は、天女に尋ねることにした。彼女はそれを読んだが、何も言おうとしない。焦俊明がどうしてもと懇願すると、天女はこのように話した。「あなたは金5両(約185グラム)の賄賂(わいろ)を受け取ったので、寿命が10年縮められるでしょう。また、不当に人を殺したので、死後も罰を受けるでしょう。心当たりはありますか?」

この問いかけに、焦俊明は驚きのあまり言葉も出なかった。ほどなくして彼は急病を患い、この世を去った。

焦俊明は地位と名声を得たが、その後、堕落し重大な罪を犯した。そのため、寿命が縮められただけでなく、死後は地獄に落とされることになった。自身の悪行を反省することなく、出世ばかりを望んだ結果である。

(『集福消災之道』より「中国明代の話」)

 (翻訳編集・緒川)
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