大気汚染が最悪レベルでも、運動会を決行=北京市 保護者から不満

【大紀元日本10月1日】「今日はスモックがかかっていても、われわれの情熱は変わらない」

ここ最近、北京市では大気汚染が最悪レベルの「深刻な汚染」が連日観測され、戸外での活動自粛が呼びかけられている。市内のある中学校で29日、運動会が予定通りに開かれ、校長は冒頭の挨拶を行った。

しかし、校長の「変わらない情熱」に保護者が反発した。「健康のために行われる運動会なのに、こんな悪天候の中でも開催する必要があるのか」と不満の声が上がっている。

北京市内の複数の小中学校は大気汚染の中で運動会を「決行」した。ある中学校の校長は「最近、大気汚染の日が多すぎて、行事を全部中止するのは現実的ではない」と釈明した。

北京市では、9月に呼吸器障害などを引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」が基準値を超える日数が14日に上り、例年より10日も増えたという。29日にはPM2.5の1立方メートル当たりの平均濃度が250マイクログラムを超え、最悪のレベルに達した。

(翻訳編集・高遠)
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