北京の空、依然「どんより」 7つの省・市 大気汚染「最悪」

【大紀元日本10月7日】4日から北京市周辺で深刻になっている、微小粒子状物質PM2.5による大気汚染はまだ続いている。6日、市街地の汚染レベルは6段階で最悪の「深刻な汚染」を記録した。北京市のほか、天津市、河北省など6つの省・市でも高濃度のPM2.5が観測されている。

北京晩報などの地元紙によると、市街地の汚染レベルは、35カ所あるすべての観測地点で6段階で最悪の「深刻な汚染」を記録した。PM2.5濃度も中国の基準値の75マイクログラムを大きく上回り、ほとんどの地点で1立方メートル当たり200マイクログラム以上を観測した。

北京市のほか、周辺の天津市、河北省、陝西省、山西省、河南省、山東省の6つの省・市でも重度の大気汚染が続いている。中央気象台は、7日にかけても「汚染物質が拡散しにくい気候」にあるため、これらの地区で少なくとも8日まで、どんよりした空模様が続くとの予報を出している。

7日に終わる大型連休のUターンラッシュを迎えたが、北京と地方を結ぶ高速道路の一時閉鎖が相次いだ。北京国際空港でも6日午前、約半数の航空便が遅延か欠航している。

かつて「秋高気爽(秋空が高く空気が清々しい)」で有名だった北京だが、「この灰色の北京を目にした子どもたちに、昔の北京の秋をどう説明してあげればいいのか」と、中央人民ラジオの公式ミニグログ(微博)も嘆いた。 

(翻訳編集・張凛音)
関連記事
[上海 22日 ロイター] - 2021年に世界保健機関(WHO)の大気質基準を満たした国はゼロだった。6475都市を対象とした調査の結果が22日公表された。 WHOは昨年大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の許容濃度を変更し、1立方メートル当たり5マイクログラムとするよう指針を強化した。 ただ大気汚染の実態を監視するスイス企業IQAirによると、調査対象の都市のうちこの基準を満たしていたのは全体
「白血病」という病気があります。 半世紀前であれば、この病名には、当時の医療で完治がかなう希望的な響きはなく、むしろ「不治の病」として、小説や映画における主人公の「残された人生の時間」が描かれる題材にもされていました
イタリアでの新しい研究では、毎日の汚染物質濃度と院外心停止(OHCA)の発生率との間に密接な関係があることが判明しました。一酸化炭素、二酸化硫黄、ベンゼンなど汚染物質への短期暴露がOHCAのリスクを高める可能性があることを示しています。
米国のハーバード大学とボストン大学の最新共同研究は21日、中国当局が提示した大気汚染データと中国の米国大使館が観測したデータとの間に「統計上の大きな差がある」と指摘した。
米国務省は9月25日、中国が犯している11の環境破壊を詳述した報告書を発表した。報告によれば、中国は世界最大の温室効果ガスおよび海洋ゴミの排出国、そして世界最大の違法・無報告・無規制漁業の乱獲者、さらには世界最大の野生動物および木製品の密輸・消費国であると指摘した。