2013「スモッグ年」 有害濃霧、国土大半を覆う 市民に不安と怒り

【大紀元日本12月11日】「朝カーテン開けたら、目の前が真っ白で、目が見えなくなったと思った」――。ネットユーザーのこの書き込みは、12月に入ってから中国の広範囲に広がる大気汚染の深刻さを物語った。中国当局の発表によると、2013年の一年間、「煙霧・スモッグ」の観測日数は1961年以来、52年ぶりの多さを記録した。国土の大半に広がるスモッグに一般市民が不安と怒りを抱えつつ、過ぎ去る2013年を「スモッグ年」と命名する。

今回の大規模なスモッグは、31ある省・市・自治区のうちの25に及び、100以上の都市で観測された。10日、中央気象台が1週間続いたスモッグ警報をようやく解除したものの、「スモッグ頻発シーズン」に入ったことを認めた。

スモッグが深刻な都市では、高速道路や空港の閉鎖や、休校などの緊急対策が講じられた。しかし一般市民にとっては、空気清浄機とマスクだけが頼みの綱。杭州市など多くの都市ではマスクが売り切れ、各家庭では数台もの空気清浄機がフル回転している。また、週末を利用して山や森に出かける「肺清浄ツアー」も人気だという。

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