脳震盪の後、才能を発揮

【大紀元日本12月26日】音楽には無縁のスポーツ少年が、脳震盪を起こした後、一夜で音楽の才能を現した。医学者はこれを「後天性学者症候群」と名付け、脳震盪により休眠している大脳の一部が活性化されたためとしている。

英紙「デイリー・メール」の報道によると、プロのホッケー選手をめざして練習を続けていたコナーズくん(米コロラド州デンバー市在住)は小学校6年生の時、試合中に脳震盪を起こしてしまった。音楽に全く興味がなかったにも関わらず、その後、一夜で10種類以上の楽器を上手に演奏できるようになったという。これに類似する症例は、数多く報告されている。

脳震盪後に音楽の才能が現れた青年

2006年10月、米国コロラド州デンバー在住のデレク・アマートさん(男性・40歳)は、 友人の家のプールに飛び込んだ後、重症の脳震盪を起こした。しばらく入院した後、退院すると、アマートさんは友人宅のピアノを見て急に弾きたくなったという。彼はそれまで専門的な音楽の教育を受けたことはなく、ほんの少しギターを弾く程度。しかし、楽譜もない状況で、数時間もピアノを演奏したという。

「私は楽譜を読むことはできないが、目を閉じると脳の中に左から右に移動する白黒の鍵盤が浮かび、連続した楽章が現れる。自然に指の動きが分かるのです」

その後、彼はピアノのほかにギターなど8種類の楽器を演奏できるようになり、歌唱力も現れ、プロの演奏家になった。

脳震盪後に現れた絵画の才能

米国ワシントンD.Cに住むジェイソン・パジェットさん(Jason Padgett)(男性・41歳)は、10年前に頭を殴打されて脳震盪を起こした。その後、大学を中退して家具店の店員をしていた彼はコンピューターしか制作できない複雑で精密な幾何模様(フラクタル)を手描きで制作できるようになった。

「私の頭の中にはいつも数字と幾何図形ばかりが浮かんでいる。消したくても消せません」

この才能によって、彼はたくさんの作品を造り、学校教師になる夢も実現した。

交通事故後に目覚めた言語能力

昨年2月、オーストラリアのメルボルンに住む21歳の大学生ベン・マクマホン(Ben McMahon)さんは交通事故に遭った。1週間後、意識が戻った時には流暢な中国語を話せるようになっていたという。

「目覚めた時、一人の中国人看護師が見えたので、自分は中国にいると思って、自然に中国語を話しました」

彼は高校時代、初級程度の中国語を勉強していた。現在ではオーストラリアの中国語テレビ番組の司会者となり、ユーモアたっぶりの中国語でオーストラリアの文化を紹介している。

(翻訳編集・東方)