中国政府系シンクタンク報告書 「北京は人類の居住に適さない」

【大紀元日本2月17日】上海社会科学院(政府系シンクタンク)などが共同作成した「国際都市青書:国際都市発展報告(2014)」が12日に発表され、その中で「北京市の大気汚染の指標は限界レベルに迫り、人類の居住に適さない」と報告した。

同報告書は、ニューヨーク、東京、ロンドン、パリなど世界40の主要都市を、経済、社会、文化、治安、生態、空間など6ジャンル18項目の指標でランク付けした。

環境を表す生態指標に関して、北京市はワースト2位となり、「環境問題は都市発展の最大の障害となった」「人類の居住に適さない」などと結論づけた。最下位のモスクワが選ばれた理由は「厳しい寒さと長い冬シーズン」。また、上海は36位、香港は34位、いずれもワースト10にランクインした。最上位はスウェーデンの首都ストックホルム。

また、北京市の健康指標、安全指標も平均を下回ったことから、公共衛生サービスの不足、楽観視できない市民の健康状況、高い犯罪率などの社会問題が指摘された。

都市の向上力を測る指標では、東京は最上位で、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポールは2~5位を占め、上海と北京はそれぞれ21位と31位となった。

(翻訳編集・叶子)
関連記事
[上海 22日 ロイター] - 2021年に世界保健機関(WHO)の大気質基準を満たした国はゼロだった。6475都市を対象とした調査の結果が22日公表された。 WHOは昨年大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の許容濃度を変更し、1立方メートル当たり5マイクログラムとするよう指針を強化した。 ただ大気汚染の実態を監視するスイス企業IQAirによると、調査対象の都市のうちこの基準を満たしていたのは全体
「白血病」という病気があります。 半世紀前であれば、この病名には、当時の医療で完治がかなう希望的な響きはなく、むしろ「不治の病」として、小説や映画における主人公の「残された人生の時間」が描かれる題材にもされていました
イタリアでの新しい研究では、毎日の汚染物質濃度と院外心停止(OHCA)の発生率との間に密接な関係があることが判明しました。一酸化炭素、二酸化硫黄、ベンゼンなど汚染物質への短期暴露がOHCAのリスクを高める可能性があることを示しています。
米国のハーバード大学とボストン大学の最新共同研究は21日、中国当局が提示した大気汚染データと中国の米国大使館が観測したデータとの間に「統計上の大きな差がある」と指摘した。
米国務省は9月25日、中国が犯している11の環境破壊を詳述した報告書を発表した。報告によれば、中国は世界最大の温室効果ガスおよび海洋ゴミの排出国、そして世界最大の違法・無報告・無規制漁業の乱獲者、さらには世界最大の野生動物および木製品の密輸・消費国であると指摘した。