PM2.5退治の神器? 「スモッグ砲」がデビュー=河北省張家口市

【大紀元日本7月10日】中国の河北省張家口市で7日、「遠距離除塵機」と呼ばれるPM2.5を退治する専門車両が登場した。同装置はこれまで蘭州、西安、石家荘などの各地にも投入されていた。中国メディア中新網などが報じた。

それによると、「スモッグ砲」とも呼ばれる同装置は、秦皇島市の会社が鉱山や建築現場などで使用されている粉塵除去装置に基づいて開発したもの。スプレーから霧が噴射され、空気中の汚染物質と結合して地面に落ちてくるという仕組みだ。射程距離は40~120メートルで、長さ100メートル、高さ60メートルの範囲をカバーできるという。

中国環境保護省の測定によると、同装置は空気中のPM2.5の濃度を約15~20%低減させることができるという。

しかし、PM2.5に高い関心をもつ中国人ネットユーザーから「場当たり的対応」と批判されるなど早くも不人気。専門家もPM2.5は地面から200~300メートルの高さまで及んでいるため、高さ60メートルまでしか届かない同装置は「役に立たない」と指摘している。

(翻訳編集・王君宜)
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