エボラ出血熱感染疑いの香港女性 陰性と診断

【大紀元日本7月31日】香港の保健当局は30日、ケニアに渡航した後に具合が悪くなった39歳の女性について、エボラ出血熱の検査の結果、陰性であったことを明かした。女性は同感染症の初期症状である発熱、頭痛などを訴えていた。現在は同市のクイーン・エリザベス病院で隔離処置を受け、容体は安定しているという。

香港当局はエボラ出血熱について「高度な警戒」レベルを維持し、健康検査を強化する。衛生局の高永文局長は、流行した際の危機管理計画を専門家と緊急に会議したという。

「(エボラ出血熱が流行している)アフリカ西部と香港を結ぶ航空路線の直行便はないが、ウィルスは飛行機で渡ってくることができる」と高局長は述べている。また感染率の高いエボラ出血熱は、感染の疑いが持たれた場合、直ちに隔離処置されるという。

衛生署の機関である感染制御委員会の曾艾壮会長は、エボラ出血熱が確認されている西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に21日(潜伏期間)以内に渡航し、発熱した人に対して公立病院で健康検査をすると発表した。

また28日までナイジェリアに滞在し、英国に帰国した同バーミンガム出身の男性も発熱を訴えて隔離処置を受けていたが、エボラ出血熱の検査は陰性であったことが明らかになっている。英国外務省フィリップ・ハモンド大臣は「深刻な警戒が必要」と述べている。

世界保健機関(WHO)によると西アフリカのエボラ出血熱の流行は史上最悪規模となり、29日までの死者数は672人に達したと発表している。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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