香港民主化デモの学生代表ら、北京行き敢行も追い払われる

【大紀元日本11月17日】香港で7週間にわたって民主化デモを主導してきた学生団体・大学生連合会(学連)。その3人の代表は15日、中国政府に訴求を伝えるとして北京に向かったが、「回郷証」が中央政府に取り消されたとの理由で、北京行きの旅客機に搭乗できなかった。

回郷証は中国国籍である香港、マカオの市民が中国本土を往来する際に必要とする身分証。

香港の長官選挙制度民主化を求め、「真の普通選挙の実施」を要求し続けてきた学生側は、「香港政府との対話が問題解決に至らないため、李克強総理に香港市民の要求を直接伝える」として今回の北京行きを決断した。

そのうちの一人、学連の周永康・書記長はこの日の夜の記者会見で、「なぜ3人の学生をこれほど恐れているのか。香港市民の自主の権利が取り消されたに等しい」と憤慨し、政府に対し、理由説明を求めている。

入国禁止の対象になったのは学生代表に留まらないようだ。

デモに参加した香港岭南大学の学生・何楷さんの話では、先週、彼が中国に入国する際に、入管で「国家安全を脅かす」「国の外交に影響する」との理由で帰されたという。

一部香港メディアは、「中央政府のブラックリストに載った香港学生は約500人」と報じた。

学生ら民主派は今後も占拠運動を続けると表明した。

(翻訳編集・叶子)
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