香港、最大拠点排除 デモ収束へ 学生「後半へ続く」

【大紀元日本12月12日】香港警察は11日午後、約7000人の警察官を動員し、デモ隊の最大拠点だった香港島・金鐘(アドミラルティ)の幹線道路でバリケードなどの全面的な撤去を始めた。デモ隊の強制排除に当たり、249人を逮捕した。

デモで中心的な役割を果たしている学生団体「学連」の周永康秘書長やデモの支持者である立法会議員の李卓人氏と何俊仁氏、香港のメディアグループ「壱伝媒」の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏などが11日夜に逮捕され、12日未明から一部の逮捕者は相次いで釈放された。

周永康秘書長はメディアの取材に対し、「市民の非協力運動の前には無力であったため、当局は勝利を収めたと言えない。今後の活動について、コミュニティでの宣伝活動の促進や、第2回目の公開諮問への抵抗などを予定」と述べた。「この運動は失敗とも勝利とも言えず、一段落がついたとしか言えない。しかし、上演は間もなく再開する。未来の半年は『雨傘運動』の後半へ続くと予測することができる」

次期行政長官選出制度の改革案をめぐって市民の意見を募集する第2回目の公開諮問が、今後数週間中に始まり、2カ月から3カ月程度かかるとみられる。第1回目は香港市民数千人が議論に参加したが、北京は民意を無視したとの批判が多い。

行政長官選挙の民主化を求める道路占拠デモは9月末の占拠開始から約2カ月以上続いているが、最大拠点の強制排除に伴い、事実上収束した。香港民主化運動の行方は引き続き今後の焦点となる。

最大拠点・金鐘の排除現場の写真6 (大紀元)

最大拠点・金鐘の排除現場の写真5 (大紀元)

最大拠点・金鐘の排除現場の写真4 (大紀元)

最大拠点・金鐘の排除現場の写真3 (大紀元)

最大拠点・金鐘の排除現場の写真2 (大紀元)

最大拠点・金鐘の排除現場の写真1 (大紀元)

(翻訳編集・王君宜)

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