中国政府、香港民主派へのスパイ活動=ロイター

【大紀元日本12月17日】香港民主派議員・塗謹申(James To)氏は今年8月、何者かに尾行されていると感じ、警察に通報した。警察当局は迅速に行動し、メルセデス車2台を押収、不審者2人を逮捕した。香港警察はこの思わぬ出来事で、中国政府による香港民主派へのスパイ活動を破壊した。ロイターが15日報じた。

逮捕者2人はまもなく釈放されたが、香港警察は2人の身元や動機についての説明を拒否した。

ロイターは内部情報筋の話として、塗氏への監視は、中国の情報機関である中国国家安全部による香港民主派への監視活動の一部であると明かした。「中国本土の諜報機関は長い間、香港で秘密活動を行っている疑いがあるが、今回初めて事実確認された」

これは北京が政治的反対者らを監視するほんの一例にすぎない。その他の民主派議員や政治活動家、学者やカトリック司祭などもこの数カ月の間、頻繁に監視または尾行されていることを訴えている。監視は威嚇効果もあるが、それだけでなく誹謗中傷または侮辱のために使用する材料を探すことを目的としているとみられるという。

匿名の香港警察退職者や民間の警備会社幹部は、中国の諜報機関が香港で、政治的意図に基づく情報収集活動を支援するとの名義で、親政府派の元警察官を募集しているとの情報をロイターに漏らした。

「民主派議員や学者、政治活動家らは、香港がますます他の中国各都市と同じようになっていることを心配している。国家安全保障部門が警察と力を合わせて、反対派を鎮圧している」

ロイターはまたもう一つの例を取り上げた。民主派学生リーダーの黄之鋒氏は今年5月、2人の友達と旅行で台湾に行った。この時、見知らぬ男性からホテルの内部電話を通じて北京語で「香港からの友人があなたに会いたい」と連絡があり、自分が中国政府に監視されていることに気づいた。

黄氏はロイターの取材に対し「私の両親でさえ私がどのホテルに泊まるのか、いつホテルに着くのか知らないのに、この人は全部知っていた」と述べた。

(翻訳編集・王君宜)
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