巨額収賄の中国軍前制服組トップ、死去で不起訴へ

【大紀元日本3月16日】中国軍制服組の最高幹部だった徐才厚・前中央軍事委員会副主席(71)がぼうこうがんによる多臓器不全で15日に死去した。中国国営新華社通信が16日報じた。

徐氏は在任中、部下の昇進を助け、その見返りに巨額の賄賂を受け取ったとして、昨年6月、収賄などの容疑で失脚した。軍事検察院は同年10月末に捜査を終え、起訴手続きに移ると発表した。死去で不起訴になる見通し。

新華社電では、同氏が得た不正所得について、今後も法に基づいて扱われると伝えた。

15日付ロイター通信は、重病にかかった徐氏を起訴するか否かは中国当局にとって一つの難題だったと情報筋の話として伝えた。また、徐氏の死で最高権力層の腐敗ぶりが暴露されるリスクは回避されたという。

徐氏は胡錦濤前政権で軍の制服組のトップを務め、習指導部が発足した2012年の党大会で党政治局委員を引退、2013年に中央軍事委員会副主席からも退任した。

(翻訳編集・王君宜)
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