台湾空港 違法所持金没収、相次ぐ

台湾桃園空港でこのほど、制限を超える現金の持ち出しが相次いで摘発された。6日夜、女性1人が超過分の4万5600米ドル(約536万円)を没収され、10日には男性が所持した1247万台湾ドル(約4365万円)が差し押さえられた。台湾税関が現在、調査を行っている。

台湾航空警察局の発表によると、6日夜、同空港で台湾国籍の女性が出国する際、X線検査を受けたところ、5万6000ドル(約658万円)を所持していることが発覚した。税関は申告漏れとして超過分の4万5600ドルを没収した。

また、台湾の国営通信社・中央社の報道によると、桃園空港で10日午後、香港に出発する香港籍の男性1人が、X線検査を受けた際に、荷物に不審な点がみつかり、開封検査を実施したところ、トランクの底部に細工が施され、現金1247万台湾ドルが隠されていたという。

男性は警察に対し、「多額の為替差益を稼ぐため現金を海外へ持ち出す裏仕事を請け負った。成功すれば現金2000香港ドル(約3万円)と、往復の航空券代金や滞在費を報酬として受け取ることになっていた」と供述した。

台湾の法律では、出国の際に1万米ドル相当(約118万円)を超える現金(貨幣の種類によって金額の上限が異なる)を持ち出す場合、税関にあらかじめ申告する必要がある。申告しなかった場合は超過額は没収され、虚偽の申告を行った場合は、申告した超過の部分もあわせて没収されるという。

台北税関の統計によると、2015年に摘発した外貨・台湾ドルの違法所持件数は、入国時に10件、出国時に90件で、総額はそれぞれ980万1900台湾ドル(約3430万円)と2億5848万台湾ドル(約9 億円)にのぼっている。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

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