「顧客の口座を無許可で使用」中国大手銀の大胆な資金洗浄手法
大手国有銀行、中国工商銀行(ICBC)マドリード支店が資金洗浄を行ったとして、スペイン当局は昨年、同支店幹部7人を逮捕した。ロイター通信は最近、一部の機密資料を入手し、数億ユーロ(1ユーロ約130円)に上る巨額の資金洗浄の詳細を報じた。
ロイター通信は、電話傍受の記録、不正送金の記録など数千ページに及ぶ検察当局の証拠資料を入手したほか、捜査関係者やICBC元社員を取材した。
通話記録は、ICBCマドリード支店の高級管理職の女性、ICBC中国国内のスタッフが、闇のマネーロンダリング組織の幹部6人と交わした約30回の通話。同闇組織は銀行経由で中国にブラックマネーを送金した疑惑がもたれている。会話のなか、女性幹部らが組織に不正の発覚を防ぐための裏技をこと細かくに教えていた。
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