過激派テロ
バルセロナでテロ 110人死傷 群衆に車突っ込む
スペイン東部、観光客でにぎわうバルセロナ市中心部で8月17日17時頃(現地時間)、人の群れに車両が突入した。このテロ事件で少なくとも13人が死亡し、100人以上が負傷した。警察によると、複数人がすでに逮捕されたが、容疑者2人は逃走中だという。
事件に際して、過激派テロ組織「IS」の広報メディア「アマーク通信」は18日、ISの戦闘員が攻撃したと報じた。しかし関連は不明。
現場は観光客で賑わうランブラス通りボケリア市場付近。ロイター通信が伝える目撃者の話によると、数台のバンが減速せず群衆に突っ込み、つぎつぎと人を倒していったという。
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