【二十四孝】竹にすがり泣く親孝行の孟宗

中国三国時代、呉国に孟宗(もう そう)という親孝行の息子がいました。幼い頃に父を亡くし、高齢の母は重い病にかかっていました。彼は医者から、母に新鮮なスープを作るようにと言われました。

時は冬、筍は春にならないと生えてきません。なす術もなく、竹林に入った彼は、竹にすがって泣き出しました。すると大地が揺れ始め、地面がひび割れたかと思うと、数本の筍が生えてきました。

大喜びした孟宗は新鮮な筍を家に持ち帰り、美味しい筍スープを母に飲ませました。すると、母の病気が治りました。

村では孟宗の親孝行が天地を感動させ、真冬に筍が生えたのだと語り継がれました。

(翻訳編集・豊山)