米SECへの不正アクセス、委員長「前任者知っていたと思わず」

[ワシントン 26日 ロイター] – 米証券取引委員会(SEC)のクレイトン委員長は26日の上院銀行委員会で、2016年に発生した適時開示情報システムに対する不正アクセスについて、前任のメアリー・ジョー・ホワイト氏が知っていたとは思っていないと述べた。また、不正アクセスを受けた正確な日時は「確実に」は分からないとした。

今年5月にSEC委員長に正式任命されたクレイトン氏は、前任者はハッキングに気付いていたのかとの質問に対し「ホワイト氏が知っていたとは考えていない」と証言。不正アクセスの正確な発生日時については「確実に知ることができるとは私は思っていない」と述べた。

SECは20日、適時開示情報システム「エドガー」に不正アクセスがあり、未公開情報がインサイダー取引に利用された恐れがあると公表した。

今回のクレイトン氏の公聴会は、SECが不正アクセスを公表する前から予定されていた。

同氏はエドガーへの不正アクセスについて、おそらくソフトウエアの欠陥に伴う結果だと指摘。個人が特定できる情報が危険にさらされている様子はないとしたものの、これ以上の詳細を明らかにしなかった。

また、SECが受けた唯一の不正アクセスであるとは「100%の確信」をもっては言えない、と説明。サイバー空間における脅威の高まりに対処するため、議会にさらなる資金を要求する考えがあると付け加えた。

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。