カタルーニャ自治州首相、国際社会にスペイン政府との仲介要請

[マドリード/バルセロナ 2日 ロイター] – スペイン北東部カタルーニャ自治州で1日に行われた住民投票で、投票を阻止しようとしたスペイン警察と有権者が衝突した問題で、自治州のプチデモン首相は2日、国際社会に対し仲介を求めた。

投票ではスペインからの分離独立への賛成票が圧倒的多数となったが、同国は住民投票を違憲としている。

プチデモン州首相は記者会見で、投票は有効であり、結果を実行に移すべきだと主張。「これは国内問題ではない」とした上で「仲介が必要なことは明らかだ」と述べ、「精神的痛手となるような分離は望んでいない。スペインとの間で新しい合意が必要だ」と話した。

州首相はさらに、仲介は欧州連合(EU)によって監督されるべきだとの見解も示した。州首相によると、EU当局はこの問題について消極的な態度を示しているという。

EUの広報官は、仲介するかどうかについてコメントを控えた。EUがこのような1加盟国内の問題に踏み込むことはまれ。

他の加盟国は、一部が暴力に対する懸念を示すのみにとどまっている。

一方、スペインのラホイ首相は他の政党の幹部らと会談し、政府は、共同で危機に対応していくとの声明を発表した。声明によると、首相はEU首脳らとも話し、スペインの憲法秩序への支持に感謝したという。

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