2020年から建造予定の軍艦9隻にイージスを配備へ=豪首相

[シドニー 3日 ロイター] – オーストラリアのターンブル首相は3日、2020年から建造する予定の軍艦9隻に長距離ミサイルへの迎撃システム「イージス」を配備する方針を明らかにした。ならず者国家による脅威に対抗するためと説明した。

米ロッキード・マーチン製のイージスシステムをSAABオーストラリアの技術を利用して配備する計画という。

北朝鮮による一連の中・長距離弾道ミサイルの発射実験や核実験を受け、アジア太平洋地域の緊張はここ数カ月で劇的に高まった。

北朝鮮の最終目標は米国本土に届く核弾頭を搭載した弾道ミサイルの開発だが、オーストラリアもミサイル攻撃の対象となる可能性があると警告している。

首相はシドニーで行った演説で「最近の出来事は、オーストラリアの将来の軍艦が、中・長距離ミサイル攻撃の脅威からわが国を防衛する設備を装備する必要性を証明している」と述べた。

軍艦の建造については、英BAEシステムズ、スペインのナバンティア、イタリアのフィンカンティエリが350億豪ドル(273億9000万米ドル)規模の契約の受注に向けて競合している。

首相は、迎撃ミサイルシステムの配備決定を明らかにしたことで、3社にはイージス技術を盛り込んだ応札提案書を作成する十分な時間が与えられると述べた。

豪政府は2018年の早い時期に軍艦建造の落札企業を発表する見通し。

関連記事
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。
中国で保守国家秘密法改正案が5月1日から施行される。台湾で中国本土・香港及びマカオに関する業務を担当する大陸委員会(陸委会)は、中国渡航の必要性について慎重に考えるよう呼びかけている。
  オランダの総合情報保安局(AIVD)は、中国共産党によるスパイ活動が、オランダおよび国際社会の安 […]
韓国の申源シク国防相は1日、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」への部分参加に向けた協議を行ったと明らかにした。