EPA副長官、トランプ大統領が石炭業界ロビイストを指名

[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米大統領は5日、石炭業界のロビイストで元議会側近のアンドリュー・ウィーラー氏を環境保護局(EPA)の副長官に指名した。

指名は上院の承認が必要になる。

EPAの発表によると、ウィーラー氏はブッシュ(父)政権時代とクリントン政権時代に4年間、同局の汚染防止・有害物質部門に勤務したほか、インホフ上院議員(共和党)の側近を務めるなど議会スタッフとしての経歴も長い。現在はフェーガーBDコンサルティングのプリンシパルとして「連邦政府の規制・立法環境およびエネルギー問題について指針を提供」している。

共和党関係者や石炭業界団体からはウィーラー氏を適任者とする見方が出ているが、環境団体のシエラ・クラブは「EPAを相手取った多くの裁判を含め、ウィーラー氏は10年近く石炭関連産業を代弁してきた有力ロビイストだ」と同氏の指名を批判した。

トランプ大統領が指名したプルイットEPA長官も、オクラホマ州司法長官時代にEPAに対する14件の訴訟を率い、地球温暖化に懐疑的な立場をとっている。

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