米国、北朝鮮の7個人と3団体に制裁 人権侵害で

[ワシントン 26日 ロイター] – 米政府は26日、北朝鮮の個人7人と3つの団体に対し、殺人、拷問、強制労働、亡命申請者の追跡を含む「甚だしい」の人権侵害を行ったとして新たな制裁を科した。

ムニューシン財務長官は声明で「今回の制裁は北朝鮮の軍と政権の当局者を対象としている」と説明。強制労働を通じて稼いだ外貨によって政権維持を目指す組織なども対象だとした。

制裁が科された個人は、鄭永秀労相、朝鮮人民軍保衛司令部と人民保安省の高官、中国の瀋陽にある領事館の総領事、ベトナム大使館に勤務する外交官など。

声明は「秘密警察として活動し、反対勢力を弾圧する北朝鮮の軍組織を特に懸念している」とした。

また財務省の声明によると、朝鮮人民軍保衛司令部などと共に制裁の対象となった建設会社は、アルジェリアで事業を展開し、外貨を稼いだとされている。同社の従業員は「奴隷のような状況」で働かされているという。

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。