ニューストップ 文化・歴史
回心向善

良いも悪いも「一念」で決まる よい人生を送るには?

2017年12月07日 07時00分
(iStock)

 何であんな事をやってしまったのか…と過去の出来事を後悔することはありませんか?どんな行動も、始まりは心に萌した「念」であって、人はその念にコントロールされています。人を傷つけたくなければ、まずはその「念」を善にすることから始めましょう。古代中国の物語を紹介します。


 缪材(ミャオツァイ)は元自実(ユァン・ツーシー)に多額の借金をしていたが、金を返そうとせず、悪びれた様子もなかった。

 缪材の態度は日に日に悪くなり、傲慢になってきたので、元自実は缪材を殺そうと考えた。彼は怒りをたぎらせながら、缪材の家へと向かった。

 すると、そこにちょうど朝の読経を終えたばかりの道士が庵から出てきた。道士は元自実の表情を見ると、すぐに彼の邪な心を見て取ったが、止めに入る間もなく、彼は通り過ぎていった。

 しばらくすると、元自実が穏やかな顔をして戻ってきた。先ほどとはまるで別人である。道士は驚きながら、元自実に聞いた。

 元自実はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに、話し始めた。「私は缪材を憎み、殺そうとしました。でも、彼の家に着いた時、考えたのです。缪材が死んだら、彼の妻はどうするのか?彼の年老いた母親は?もし私が彼を殺したら、それはすべての家族を殺してしまうことに等しいのではないか?」思いなおした彼は、家に戻ることにしたのだと言った。

 道士は感心し、自分が悟ったことを告げた。「悪念があれば、邪悪や鬼に取りつかれ、悪行を働きます。一方、善念があれば、幸せと福がやってきます」

 元自実はその時、精進して善行を重ね、不断の努力で徳を積むことを決心した。その後、元自実は盧山地方の高位の官僚となり、出世してよくその地を治めた。

 一方、缪材は傲慢さ故に身を滅ぼし、若くして亡くなったという。

(翻訳編集・郭丹丹)

関連特集

 

Outbrain
記事ランキング(24時間)

 

中国家計債務が急拡大、金融危機前の米国水準に
メルケル独首相、難民の本国送還強化を表明 極右のデモ受け
米の台湾チェーン店に中国から「悪質ないじめ」 蔡英文総統の入店で
中国清華大学から米企業・政府にハッキングの試み=情報分析会社
米上院議員の重鎮、補佐官は中国スパイ 江沢民氏と深い繋がり
3Dプリンターによる銃製造者、法の裁き受ける=米司法長官
苦労せず禁酒禁煙に成功 ある弁護士の物語
貞観政要
創業と守成はどちらが困難か?
負けず嫌いの女性 求人サイトで運命の出会い