北朝鮮「責任ある核保有国」と主張、軍縮会議で米国と応酬

[ジュネーブ 23日 ロイター] – 北朝鮮の韓大成(ハン・テソン)駐ジュネーブ国際機関代表部大使は23日、同国はいかなる攻撃も阻止する「強力で信頼できる」核抑止力を有していると述べ、米国が平昌冬季五輪の安全保障を口実に朝鮮半島付近で軍事資産を展開していると非難した。

2月9日に開幕する五輪を控え見送られた米韓合同軍事演習について、恒久的な停止を米国に求めた。

同大使はジュネーブでの軍縮会議で、「緊張緩和」に向けた潮流に反して米軍は五輪を前に、分断された朝鮮半島付近に戦略的資産を展開することで「危険な軍事演習」に従事していると指摘。

「これは南北関係における現在のポジティブな雰囲気に水を差す危険な行為で、敵対的な局面へと状況を再び悪化させる可能性がある」と語った。

北朝鮮が昨年実施した核実験については、安全で透明性のある方法で「国家の核戦力を完成させること」を可能にしたと指摘。「北朝鮮はようやく強力かつ信頼できる戦争抑止力を保有することとなった。このことはいかなる力によっても覆すことはできない」と強調した。

さらに「北朝鮮の核戦力は米国からの核の脅威に対抗できるもので、米国が危険な戦争を仕掛けるのを防ぐ強力な抑止力となると誇りを持って言明する」とした。

また「責任ある核保有国」として北朝鮮は、敵対的勢力が国家の主権や利益を侵害しない限り、武器を使用することはないとした。

米国のウッド軍縮大使は「米国は北朝鮮を核兵器保有国と認めないだろう」と指摘。「北朝鮮が国際社会への復帰を望むなら、何をしなければならないか分かるだろう。朝鮮半島の非核化に向け措置を講じる必要がある」と語った。

「北朝鮮への国際的な圧力は大きい。それは強力で今後も続くだろう」と述べた。

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