ロシア全土で大統領選ボイコット訴えるデモ、野党指導者拘束

[モスクワ 28日 ロイター] – ロシア全土で28日、3月の大統領選のボイコットを呼び掛けるデモが行われた。警察はデモを主導した野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を拘束した。

ロイターの記者らによると、今回のデモ参加者は、ナワリヌイ氏が中心となってこれまで行われたデモよりも少なかったもようで、同氏の求心力が低下した可能性が示された。

大統領選では現職のプーチン大統領の圧勝が確実視されているが、プーチン政権は、ナウリヌイ氏が主導する交流サイト(SNS)を駆使した反政権の動きに敏感になっている。

SNSには、デモに参加しようとモスクワ中心部の大通りを歩いていたナワリヌイ氏が警官に拘束され、護送車に乗せられる動画が投稿された。ナワリヌイ氏の弁護士はロイターに対し、同氏が数時間後に処分保留で釈放されたと明かしたが、後日裁判所に出頭するとした。

この日のデモでは、クレムリン(ロシア大統領府)に隣接するマネージュ広場に約1500人が集まったが、金属バリアや機動隊に取り囲まれ、広場の外に行進することを阻まれた。

第2の都市サンクトペテルブルクやロシア中部のエカテリンブルクを含む他の大都市でもデモが行われた。人権団体OVDインフォによると、モスクワ時間午後6時30分(日本時間29日午前0時30分)までに、全土で257人が拘束された。

*カテゴリーを追加します。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。