中国李克強首相が5日の全人代会議で、当局主導の製造業振興策「メイド・イン・チャイナ2025計画」をあらためて強調した。写真は、広東省東莞市にある携帯電話用半導体メーカーの労働者。(NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

中国、「中国製造2025」を推進へ、欧米で懸念強まる

中国の李克強首相は5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)会議で、高い競争力を持つ製造強国を目指す製造業振興策「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」を進めていく、と改めて表明した。欧米政府や財界関係者は、同計画が知的財産権の侵害など公正な競争を損なう恐れがあると懸念を示した。

李首相は同日全人代会議で、2時間にわたって政府活動報告を行った。

「中国製造2025計画」について、首相は「(中国を)製造強国に押し上げる取り組みを加速させる」と述べた。また、第5世代移動通信システム(5G)、航空エンジン、新エネルギー自動車など産業の発展を推し進め、「中国製造2025」のモデル地区を設立すると言及した。

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