中国伝統文化百景
「女媧」人類創造の女神
盤古が天地を切り拓いた後の世は、人間などの生命がおらず、荒涼たる世界であった。そこで、人類の創造主である女媧が盤古に次いで中国文明史に登場した。
女媧は人を造るばかりではなく、創世や文化伝授なども行った。彼女の主な功績は、土を捏ねて人を造る他、石を練って天を補修して人を救うこと、婚姻制度を定めて人類を繁殖させること、笙簧を発明して人類を教化することなどが挙げられる。
女媧の功績は、「上際九天、下契黄壚、名声被後世、光輝重万物」(上は九天を際め、下は黄壚を服し、名声は後世に被り、光輝は万物より重し)(『淮南子』覧冥訓)と解釈され、史上における評価はきわめて高い。
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