大臣報告まで3カ月、「経緯確認したい」=イラク日報で小野寺防衛相

[東京 3日 ロイター] – 小野寺五典防衛相は3日の閣議後会見で、存在しないとしてきた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、文書の発見から大臣への報告まで約3カ月かかったことについて、「どのような経緯だったか確認したい」と語った。

また、自身が安倍晋三首相に報告した際、「しっかり精査し、つまびらかに経過、情報を公表するよう指示があった」と明らかにした。

防衛省によると、見つかった日報は2004年─06年に作成された376日分・1万4000ページ。今年1月に陸上幕僚監部の研究本部(現・教育訓練研究本部)で電子データが見つかった。衛生部でも紙の状態で見つかった。

イラク派遣部隊の日報を巡っては昨年2月、稲田朋美前防衛相の辞任につながった南スーダン日報問題を機に野党が提出を要求。防衛省は、探したものの見つからなかったと回答していた。研究本部はその際の調査対象に含まれていた。

陸幕は今回発見した文書を2月27日に統合幕僚監部に報告。1カ月後の3月31日に報告を受けた小野寺防衛相は、週明けの4月2日に安倍首相に報告した。

陸幕が発見してから大臣への報告まで約3カ月要したことについて、小野寺防衛相は「陸上幕僚幹部を中心に日報の探索漏れがないか再確認を行った」と説明。また、存在しないとしてきた文書かどうか統幕で精査をしていたと釈明した。

(久保信博※)

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。