キルギスで中国企業の襲撃事件 金鉱開発による環境汚染問題で

キルギス共和国南部のジャララバード州で11日、有毒物質が周辺環境を汚染したとして、住民が金鉱開発を行う中国の企業「GL Makmal Developing」を襲撃する事件が起きた。

ロシアのメディア報道によると、約千人の現地住民が襲撃事件に参加した。事件当時、現地政府は金鉱開発について住民向けの説明会を開いたが、説明会後、住民らは抗議し、工場に侵入して設備を破壊。さらに建物に放火したという。現地の住民数人が負傷したとの情報はあるが、中国側の状況は不明だという。

3月1日にも現地住民は同工場の前で抗議活動を行い、中国側に3月10日までに問題を解決するよう求めていた。

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