中国の経済改革に後退の兆し、憂慮すべき=米当局者

[香港 24日 ロイター] – 米国のカート・トン在香港マカオ総領事は24日、中国による世界貿易機関(WTO)ルールの違反は米国にとって有害で、中国の経済改革が後退している兆候もあるとの見解を示した。

トン氏は香港外国特派員協会で講演し、「米国の見方では、中国のWTOに関する取り組みは破綻した契約のような状態になっている」と批判。

「中国の経済改革や開放策でのここ数年の前向きな進展が足元では行き詰まり、案件によっては後退の兆しも一部であると米国は受け止めており、これは恐らく最も憂慮すべき事態だ」と語った。

また、中国の経済規模や経済上の国際的成功が国際貿易ルールを無視しても許容されるとの考えにつながったようだと指摘。

「中国の指導者が、誰もが参加できる自由で公正な市場に代わる正当な選択肢として透明性に欠いた政府独占型の経済運営方法があるとの考えをむしろ正当化しているとの見方もある」とした。「このような状況について米国では失望感が広がる結果となった」と強調した。

米中関係を健全に保つことは香港にとって重要とも指摘した。

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