イランは核合意前より高い濃度のウラン製造が可能、高官が米に警告

[アンカラ 30日 ロイター] – イランのサレヒ原子力庁長官は、イランは欧米など6カ国との核合意に至る前に製造していたよりも高い濃度のウランを生産できると語り、核合意の破棄をちらつかせる米国をけん制した。国営テレビが長官の発言を伝えた。

トランプ米大統領は、5月12日までに欧州諸国との再交渉を通じて満足いく結果が得られなければ、核合意を破棄する意向を表明している。

長官は「イランは虚勢を張ったりしない。技術的に、われわれは核合意前に製造していたよりも高い濃度のウランを生産する用意ができている。トランプ大統領が正気に返り、合意に留まることを期待する」と述べた。

2015年の核合意では、イランに認められるウランの濃縮レベルは3.6%程度に制限された。イランは合意を受け、濃度20%の高濃縮ウランの製造を中止し、在庫の大半を手放した。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。