ジュネーブで開かれたWHAで、参加を求める台湾代表。写真は2018年5月に撮影されたもの。(FABRICE COFFRINI/AFP/Getty Images)

WHO年次総会開幕 日本など16カ国が台湾参加を支持

世界保健機構(WHO)の年次総会(WHA)が21日、スイスのジュネーブで開幕された。日、米、豪の政府高官は22日、相次いでWHOに対して台湾代表団のWHAへの参加を呼び掛けた。

台湾は2009~16年まで8年連続でWHAにオブサーバーとして参加した。しかし、昨年以降、中国当局からの圧力を受けて、WHOは台湾に対して招へいを中止した。台湾政府は、中国当局やWHOに対して反発を強めてきた。

台湾メディア「中央社」によると、22日の関連会議で、日本、米国と豪州政府の高官は、台湾がWHAに参加できないことに遺憾の意を表した。

高木美智代・厚生労働副大臣は、グローバル化が進むにつれ、伝染性疫病が国境を越えて広がるリスクが高まっているとし、感染症防止に「空白地帯をつくるべきでなく、特定の地域に遅れを取らせてはならない」と間接的に台湾の総会参加を支持した。 

アレックス・アザー米厚生長官は、台湾が招請されていないことについて、「失望した」と述べた。2300万人の人口を有する台湾が外されたことで、「越境性感染病を予防することが今後、難しくなるだろう」と指摘した。

グレニス・ボーチャンプ豪保健副大臣も同様に、「疫病には国境がない。WHOとWHAがいかなるグループも除外しないことが非常に重要だ」と述べた。

21日の開幕式では、カナダ、ニュージーランドなども、医療問題を政治化にしてはいけないとして、台湾への支持を示した。

台湾の蔡英文総統は同日、中国当局が政治手段で台湾を国際防疫ネットワークから追い出したことは「中台関係に無益だ」と非難した。

22日までに、日本をはじめ16カ国が台湾のWHO総会参加を直接的または間接的に支持する発言を行った。

(翻訳編集・張哲)

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