自らの総理就任「全く考えてない」、総裁選は自然体で=官房長官

[東京 24日 ロイター] – 菅義偉官房長官は24日、都内で講演し、9月の自民党総裁選への対応について「自然体でいく」と述べた。安倍晋三首相が3選した場合、その後の総理・総裁を目指す可能性については「まったく考えていない」と否定した。

岸田文雄自民政調会長や石破茂自民元幹事長のほかに、若い世代でポスト安倍とされる候補者について、河野太郎外相、小泉進次郎自民筆頭副幹事長の名前を挙げ「自民党、日本にとって極めて大事な政治家だ」と評価した。

講演では安倍政権の政策を振り返り、「大胆な金融緩和と財政出動で経済活動できる環境を作った」と自賛した。農協法改正を巡り「農家の長男として、減反政策はおかしいと思っていた」と語り、「攻めの農業」に切り替える仕組み作りができたと述べた。

為替について「今までは円高になっても政府として何ら手を打たなかった」が、「財務省と日銀、金融庁で市場を見る仕組みを作った」と強調した。

また、今年の外国人観光客については「3300万人は超える」との見通しを示し、「まだまだ伸びしろは大きい」と期待を寄せた。外国人観光客を増やすためビザ要件を緩和した際、「法務官僚や警察官僚は治安が悪化すると反対したが犯罪は微減だ」とも述べた。

*内容を追加します。

 

(竹本能文※)

関連記事
現在、フランスで開催中のラグビーワールドカップ。その会場でも、日本人サポーターによる「試合後のゴミ拾い」が、模範的な善行として話題に上っている。
東京都内のマクドナルドの店舗で撮られた「T字型のイス」の写真が、ツイッターなどSNS上で話題になっている。台湾 […]
秋葉剛男国家安全保障局長は8月17日、中国・天津で中国外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員と会談 […]
大阪港湾局が昨年12月に武漢新港管理委員会とパートナーシップ港提携に関する覚書(MOU)を締結した問題をめぐっ […]
岸田文雄首相は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、同国の要請を踏まえて自衛隊が保有する防弾チョッキやヘルメット等の装備品を提供する方針を伝えた。欧州最大規模の原子力発電所に対する攻撃について「最も強い言葉