米国産大豆積んだ貨物船が大連入港、中国沖到着から1カ月強経過

[北京 12日 ロイター] – トムソン・ロイター・アイコンの海運データによると、大豆を積んでいる米国からの貨物船1隻が11日、中国沖に到着してから1カ月強経過後に初めて大連港に入港した。

この貨物船は米国産大豆7万トンを積んだ「ピーク・ペガサス」。中国政府が大豆を含む米国産品340億ドル相当に25%の高関税を課した直後の7月6日に中国沖に達していた。

最新のデータによると、ピーク・ペガサス号は12日朝、大連港区域に停泊している。

大連港への入港は荷降ろしが間近であることを示唆しており、新たな高関税が課される最初の米国産大豆の1つとなる可能性がある。事情に詳しい関係筋によると、積み荷の買い手は中国政府系の穀物備蓄企業「中儲糧」だという。

米国産大豆を積んでいるその他2隻「スター・ジェニファー」と「セムテックス・パイオニア」はこの数週間、中国沖に停泊している。

海運データによると、7月24日以降大連沖に停泊していたスター・ジェニファーは今月12日に航行しているが、行き先は今のところ不明。

大豆は米国の農産物としては中国向けで最大の輸出品目。2017年の貿易額は127億ドル。

関連記事
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。
スペイン国家警察は24日、トレド県で偽2ユーロ硬貨製造工場を摘発したと発表した。この工場は主に中国人グループが運営しており、スペイン国内で約10万枚、欧州全体で約40万枚の偽硬貨を流通させていた。過去10年間に欧州最大規模の通貨偽造の犯罪だという。