インド、4─6月に韓国・日本からの鉄鋼輸入が急増

[ニューデリー 16日 ロイター] – インド政府の内部文書で、日本と韓国からインドへの鉄鋼輸出が急増していることが分かった。トランプ米大統領が今年3月に米国への鉄鋼輸入に関税を導入したことを受け、日韓の鉄鋼メーカーが供給先を変えていることや、インド国内で高性能鉄鋼の需要が旺盛なことが背景。

鉄鋼省の内部文書によると、2018年度第1・四半期(4─6月)に韓国からの鉄鋼輸入は前年同期比31%増加し、日本からの輸入も30%増えた。

輸入があまりにも大量なため、シン鉄鋼相はロイターに対し、政府が輸入抑制措置を検討していることを明らかにした。

同四半期のインドは鉄鋼の純輸入国で、海外からの供給は前年比15%増の210万トンに達した。

韓国鉄鋼協会のデータによると、4─6月の増加を受け、インドは韓国の輸出先としては米国を抜いて3位になったという。

インド政府高官も、緊急輸入制限(セーフガード)の発動が検討される可能性があると語った。

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