貞観政要

安泰な時にこそ危難を思う

中国五千年の長い歴史の中で中国が最も輝きを放った時代のひとつとされる「唐」時代。中でも唐の太宗の治世は「貞観の治」と呼ばれ、後世、政治の理想とされてきた。希代の名君と称せられる唐太宗は臣の言をよく容れ、真摯(しんし)な思索を通してこの理想の時代を創造した。『貞観政要』は唐太宗の言行録であり、家臣とやり取りを通して思索を深めていく唐太宗の思想過程が記録されている。『貞観政要』から日本でも徳川家康をはじめ、多くの為政者が「政治はどうあるべきか」を学び、現代においても多くのリーダたちに影響を与え続けている。

貞観15年、太宗は侍臣に尋ねた。「国を維持することは困難であるか、それとも簡単なことであるか」。侍中[1]の魏徴が応え言った。「国を維持することはとても困難なことです」

それを聞いて太宗は言った。「優れた者を登用して、そのものの忠言をよく聞けばよいのではないか。何が困難だというのだ」

▶ 続きを読む
関連記事
近年は現代医学でも、腸内環境と皮膚の健康をつなぐ「腸皮膚軸」に注目が集まっています。シミを表面だけでなく、内側から見直す視点を紹介します
唐代の奇談集に残る「月を修復する人」の物語。中秋の月に重ねて読みたい、神秘的な月の伝説を紹介します。
先入観を捨て、上司の指示の本質を「素直」に受け止めることで圧倒的な成果を上げる女性同僚の姿を描く。真摯に仕事に向き合う姿勢と、雑念を払うことの重要性を説く心に響くビジネスエッセイ
妊娠中の母親の食生活が、子どもの自閉症リスクを22%低下させる?大規模追跡研究で判明した、胎児の脳発達を守る栄養素とエピジェネティックな仕組み。欧米型から地中海風の食事への転換や、妊娠時期に応じた必須栄養素の摂り方を専門家が伝授します。
宿に着いて数分で「ハズレ」と見抜く方法とは?ロビーに漂う強い芳香剤の匂いや人手不足、エアコンの異音など、荷物を解く前に確認すべき4つの警告サインを旅のプロが伝授。旅先でのトラブルを未然に防ぎ、快適な滞在を守るための実用的なチェック術。