台湾は「圧力に屈しない」、蔡英文総統が表明 

[台北 20日 ロイター] – 中南米歴訪を終えて台湾の国際空港に到着した蔡英文総統は20日、台湾は圧力に屈しないと表明した。

蔡氏は今回、外交関係のある中南米のパラグアイとベリーズを訪問。その際、米国に立ち寄り、米議員と会談した。また、米在住の台湾人との晩さん会にも参加、米国との強い結びつきが必要だと訴えた。

中国大陸と台湾が一つの国に属するという「一つの中国」原則を掲げる中国は、米国と台湾の接近に神経をとがらせている。

中国はまた、台湾独立志向の蔡政権への圧力を強めており、今年に入り、ドミニカ共和国と西アフリカのブルキナファソが台湾と断交し、中国との国交樹立を発表。台湾が外交関係を持つ国は18カ国となった。

蔡氏は「台湾は圧力に屈しない。(台湾への)圧力はわれわれの決意や団結をいっそう強めるだけだ」と語った。さらに、訪問先では各国首脳に対して、自由と民主主義の価値を守るための台湾の決意を伝えた、と説明した。

中国は今回、蔡氏の米国での乗り継ぎを許可しないよう求めていた。

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