米・EU通商交渉、作業部会が初会合 米政府は協議加速要求

[ベルリン 25日 ロイター] – トランプ米大統領とユンケル欧州委員長の先月の会談後に立ち上げられた米・欧州連合(EU)の通商交渉を巡って、米政府は協議を加速するようEU側に働き掛けているという。米独の政府高官の話で分かった。

ヘイバー駐米ドイツ大使は記者団に対して、会談を受けて設置された作業部会が今週、初会合を開いたことを明らかにした上で、米政府は「非常に迅速な結果」を求めていると述べた。大使は「スケジュールに関して言えば、欧州議会選挙が来年実施されることを踏まえると、選挙前の適切な時期に合意がまとまらなければならない」と指摘した。

米政府のある当局者も、米政権が交渉の迅速化を要求していることを確認した。ただ、具体的なスケジュールについては言及しなかった。

トランプ米大統領は先月、ユンケル欧州委員長との会談で、自動車を除く工業製品に対する貿易障壁の撤廃に向けて取り組むことで合意した。交渉を進めている間は自動車関税の発動を控えることも示唆した。

予想外の合意を受けて、米・EU間の通商摩擦激化の脅威は当面は後退したものの、作業部会の初回会合は欧州の休暇後まで延期された。米政府は会談後数週間の進展の遅さに苛立ちを募らせているもようだ。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]