ロシアの反政権指導者にまた禁固刑、年金改革抗議の阻止が狙いか

[モスクワ 27日 ロイター] – ロシアの裁判所は27日、反政権指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏(42)が抗議行動に関する法に抵触したとして、30日間の禁固刑を言い渡した。25日に自宅近くで警察に身柄を拘束された同氏は、この措置は違法で、9月9日に予定している年金改革反対デモの指導を阻止する狙いがあると述べた。

ナワリヌイ氏は、不正が予想されるとして1月28日にモスクワで許可無く大統領選挙のボイコットを訴える抗議運動を指揮し有罪判決を受けた。

同氏はこれまでにも、こうした抗議行動を実行したとして繰り返し収監されている。

同氏は、男性の定年を60歳から65歳に、女性は55歳から63歳に引き上げる年金改革に対する世論の怒りに訴えている。世論調査では、国民の大半が改革に強く反対しており、ここ数カ月の大統領支持率低下につながっているとの見方もある。大統領が改革を緩和する可能性があるとの憶測も出ている。

ただ国民の多くは、同氏を無視し、嘲笑する立場を取る国営テレビから大半のニュースを得ており、ナワリヌイ氏が誰なのか知らないと話している。

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