米上院軍事委員長、マケイン氏の後任は親トランプ派インホフ氏か

[ワシントン 27日 ロイター] – 米共和党の重鎮でトランプ大統領に批判的だったジョン・マケイン上院議員の死去を受け、同氏が務めていた上院軍事委員会の委員長は一転、トランプ大統領を強く支持するジェームズ・インホフ上院議員(83)に交代する可能性がある。

専門家はインホフ氏が軍事委トップに就任した場合、国防総省に対するチェックが甘くなる可能性があると指摘している。

マケイン氏が25日に死去した後、後任人事は発表されていない。だが、軍事委の共和党ナンバー2としてマケイン氏の不在時に委員会の会合や公聴会で議長を務めたインホフ氏が、数週間以内に委員長に昇格する見通しだ。

2016年の米大統領選でトランプ氏の得票率が65%だったオクラホマ州選出のインホフ氏は、共和党の伝統的な保守派の1人とされ、トランプ大統領と対立する可能性はマケイン氏よりも低いとみられている。

上院軍事委トップの交代がもたらす影響は大きい。同委員会は総額7000億ドルを超える国防総省予算の方針を決め、米軍の広範なポストの候補者を審査するほか、マケイン委員長の下では国防支出に無駄がないか監視する役目を果たしていた。

インホフ氏の広報担当者も共和党上院指導部の側近も、軍事委員会の人事に関わるコメントの求めに応じていない。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。