トランプ米大統領、ロシア疑惑文書巡り最高裁長官に対応要求

[ワシントン 29日 ロイター] – トランプ米大統領は29日、連邦最高裁判所長官は外国情報監視裁判所の裁判長に対し、ロシア疑惑に絡む調査文書の扱いについて連邦捜査局(FBI)と司法省職員の審問を行うよう命じるべきだとの考えを示した。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で、2016年米大統領選でのトランプ陣営とロシアの共謀の可能性を巡り元英情報員のクリストファー・スティール氏がまとめた文書について知る人物として、司法省職員のブルース・オア氏の名前を挙げた。トランプ大統領はフォックス・ニュースのアナリストを引用したとみられる。

同文書は民主党全国委員会が一部資金を提供して作成された経緯があり、一部の共和党議員はこの点を問題視している。

トランプ大統領はツイッターで「オア氏はFBIに対し、(偽文書は)事実ではないと述べた。文書は虚偽だったが、それでもFBIはトランプ(陣営)に害をもたらし、トランプ陣営を監視する狙いで裁判所を欺くため、文書を利用することを決め込んでいた」と主張した。

その上で「外国情報監視法(FISA)は連邦最高裁長官の管轄だ。長官はFISA統括判事に対し、審問を行い、司法省やFBIの関係者を引きずり出すよう指示するべきだ。犯罪があったのであれば、判事は刑事裁判に付すべきだ。犯罪が犯されたのだ」と投稿した。

連邦当局者が申請する捜査令状や監視許可を所管する外国情報監視裁判所は、ローズマリー・コリヤー判事が裁判長を務める。

一部の共和党議員は、司法省やFBIが同裁判所からトランプ陣営幹部の盗聴許可を得るために文書を不当に利用したと主張している。

*内容を追加しました。

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