安倍首相、北朝鮮経済協力は拉致解決が不可欠 日ロ首脳会談で

[ウラジオストク/東京 10日 ロイター] – ロシアのウラジオストクを訪問した安倍晋三首相は10日夜、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行った。安倍首相は、北朝鮮との不幸な過去を清算し、経済協力を実現しうる立場にあることを同大統領に説明。その前提として、拉致問題の解決が不可欠であるとの見解を伝えた。首脳会談終了後の共同会見で、安倍首相が明らかにした。

また、昨年に日ロ間で合意した北方領土での共同経済活動をめぐり、民間事業者による調査団、ビジネスミッションの訪問を今年10月に予定していると述べた。

共同経済活動は、海産物の養殖や温室野菜栽培、風力発電など5件のプロジェクト。安倍首相は会見で、今回の会談ではこれらプロジェクトの具体的進め方で合意したと説明した。北朝鮮の非核化で、ロシアと緊密に連携するとも述べた。

プーチン大統領は、東京電力<9501.T>の福島第一原発事故への対応をめぐり 中性子検出装置をロシアの研究者が開発したことを取り上げ、日ロの協力が原子力分野でも進んでいると指摘した。

日ロ間の貿易量は、2017年に前年比14%増加したが、今年は上期だけで同20%増えたと指摘し、「ロシアにとって日本は、信頼の置けるパートナー」と評価した。

プーチン大統領と安倍首相は同日、マツダ<7261.T>がロシアの自動車メーカーと合弁で設立したエンジン工場も視察したことも説明した。

(竹本能文 編集:田巻一彦)

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